プラネタリウム・ガイド

プラネタリウム・設備の色々

1. ドームの大きさ

画像・ドームの大きさ比較ドームの大きさ(ドーム径)は、施設によって大小様々です。 国内では最小で直径5m(※)、最大のものは実に30mにもなります(2010年当時。2011年春、名古屋市科学館に35mドームが誕生しました!)。両者を比較すると、こんなに差があるのですから、見え方も当然違ってきまよね。

では、大きいドームと小さいドームでは、実際にどのような違いがあるのでしょう?

その前に、プラネタリウムのドームはなぜ半球状なのかをご説明しましょう。

画像・星空は半球状に見える夜空に輝く星を見るとき、私たちの目は、星々を無限遠と認識します。どの星も無限遠、つまり同じ距離としてとらえるため、星空が半球状に感じられるのです(地平線付近をより遠く認識するという説もあります)。それを再現したのがドームというわけです。

つまり「星空の再現」という点で考えれば、ドームが大きければ大きいいほど、映し出される星は遠くに見え、無限遠である実際の星空のように感じられることになります。

では、ドームは大きければ大きいほどいい、ということでしょうか?
実際には、手放しでそうはいえないかもしれません。

大きいドームはそれなりの大変さもあります。星を点のように小さく、しかも明るく投影するのは、投影距離が遠い大型ドームではなかなか難しいことなのです。また星以外の映像も鮮明に映し出すのは大変です。さらに、設備の建設はもちろん、維持にも費用がかかることになるでしょう。大きいドームで見た星空は、それはすばらしいものですが、あちこちにたくさん建設できるようなものではなさそうです。

一方小さいドームは、大きいドームに比べ「本物らしさ」には欠けるかもしれません。しかし、こじんまりとした空間では、観客と解説員の距離が近いという良さがあります。大きいドームでは、どこか遠くにいる解説員の声が、スピーカーを通して「天の声」状態で聞こえるものですが、小さい施設では、すぐそこにいる解説員が観客に話しかけてくれているという実感があります。また観客のちょっとした反応に応えてくれることもあるでしょう。そのアットホームな雰囲気は、小型館の大きな魅力といえるのではないでしょうか。それに小さいドームに星たちがきらめく様子も、それはそれで、なかなか魅力的なものですよ。

大きなドームも小さなドームも、もちろん平均的な大きさのドームにも、それなりの良さがあります。色々な施設に足を運ぶうちに、ご自分の好みがわかってくるのではないでしょうか。

(※)固定式かつ光学式の投影機を使った公開プラネタリウムの場合